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【第7号】淀江でも始まる「地方における高付加価値なインバウンド観光地づくり」

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淀江での始まる「地方における高付加価値なインバウンド観光地づくり」

 観光庁では、高付加価値旅行者の地方への誘客に必要な課題や取組を、ウリ(高付加価値旅行者のニーズを満たす潜在価値)、ヤド、ヒト(地方への送客、ガイド、ホスピタリティ)、コネ(海外高付加価値層とのネットワーク、情報発信)+アシの5つの観点から、「地方における高付加価値なインバウンド観光地づくりアクション」を取りまとめ、それに基づき集中的な支援を実施するモデル観光地を選定。「鳥取・島根」がその一つに選ばれました。

全国から62件の申請に対し、認定は11か所で、鳥取は鳥取県庁の国際観光誘客課が申請され、島根も東部エリア(松江市・出雲市・雲南市・隠岐の島町等)を中心に「一般社団法人 Expe」 が代表主体として申請されていて、島根と共同の鳥取・島根エリアとしての認定となりました。

真心のこもった「おせわさん」の案内で松江の文化を紹介

 

 『一般社団法人Expe』は、松江市の中心地、県庁に近い殿町の『今井書店』の二階に、催し物会場を併設した事務所を構えて、旅行客と松江の文化を紹介・案内する「おせわさん」とを繋ぐ活動をされています。「最高のおもてなしは、松江を愛する地元の人がアクティビティを考え、みずからおもてなしをするということ」ということで、この主役となっておもてなしをするパートナーを「おせわさん」と呼び、「松江アクティビティ」のポータルサイトを作り、様々な体験を提供されています。

Bisui Daisen(美水大山[ビスイダイセン])とは

一般社団法人Bisui Daisen

2022年4月15日設立。非営利型の一般社団法人。

代表理事:レジリエンス 大原 徹 氏(HiddenWest)

専務理事:株式会社ウォリス 田中 洋子(淀江の宿 今津田中家)

 

BisuiDaisenのミッション

「美水大山地域(鳥取県米子市淀江町・西伯郡大山町、及びその周辺地域 ) 」をユニーク(唯一無二)な 体験型・交流型のニューツーリズムの場 と位置付け、訪れてみたくなる、定期的に帰りたくなる、暮らしたくなる、魅力的な場を参画者一人ひとりの強みや持ち分を活かした連携 で共創していく



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 その後、鳥取県観光交流局のご支援を受けて、星さと何度かお会いし、また「高付加価値なインバウンド観光地づくり」プロジェクトに関わり始めることが出来ました。

 2023年4月以降、「地方における高付加価値なインバウンド観光地づくり」のキックオフミーティング後の交流会・11モデル地域が集まる合宿などが開催され、淀江がその会場となりました。次号では、その動きをご紹介します。

淀江が交流会や宿泊の会場に!

2023年4月28日、「地方における高付加価値なインバウンド観光地づくり事業」の鳥取・島根エリアのキックオフミーティングがANAホテルで開催され、その日の夜、観光庁の星明彦調整官が 「淀江の宿 今津田中家」に泊まってくださることになりました。せっかくの機会なので、星さんを囲んでの夕食会をしよう・・・ということで、淀江の町中にある「ギャラリア大正蔵」を会場に、一般社団法人Bisui Daisenのメンバーがホストとなり、星さんはじめ、島根の一般社団法人Expe、鳥取県庁、商工会など皆さんなど総勢40名での交流会を開催しました。

「真名井ばぁちゃんのせせらぎレストラン」などを始めとする飲食店や淀江漁港の漁師さんなどにもご協力いただき、地元の食材を使った料理を提供しました。Bisui Daisenの事務局スタッフ 小林睦さんが、それぞれの料理に顔写真を付けて、食材や料理についての解説を掲示。アルコール類も地元のこだわりのお酒を提供し、星さんをはじめとするゲストの皆さんにとても喜んでいただくことが出来ました。

7月には11モデル地域の方・観光庁の方・専門家の方など総勢70名が集まる合宿が開催され、大正蔵での交流会の開催など淀江がその会場の一つとなりました。次号8号では7月の合宿の様子をレポートします。

淀江の価値を高める「大正蔵」

 「大正蔵」は、日本酒「長年」を作っていた酒蔵を廃業後、現オーナーの娘で、インテリアデザイナーの石原奈津子さんがメキシコで仕事をしておられるときに、メキシコ人を連れてきて、一緒にアップサイクルリノベーションをされた、酒蔵の面影が随所に残るとても素敵な空間です。

小さな路地を抜けた後に広がる開放的で古いものを活用された空間、奈津子さんの独特のセンスが生かされている照明、メキシコ文化を融合させた部屋など、訪れた方は一様にこのスペースに感動されます。

 今年は、9月15日~11月3日までの毎週金曜日の夜にBar営業をされていますので、ぜひ行ってみてくださいね。

サイクリングで交流

 大正蔵の交流会の後は、星さんには「淀江の宿 今津田中家」に泊まっていただき、翌日は朝食後、二手に分かれてサイクリングをしました。

 星さんなどサイクリストは、トライアスロンの世界大会にも出場されている金澤純さん(江府町でサイクル事業「Ricco Cycle」を運営)や 、浅田 正人さん(「淀江サイクルカーニバル」の始動に関わり、商工会西部地区のサイクル事業の牽引者 。淀江町で有限会社浅田商店を経営)などと一緒に大山を目指す上級者コース。一般社団法人Expeの皆さんなどサイクリングを普段されていない方は、東京から移住してきてBisuiDaisenに関わってくださっている秋元大さんの深い洞察のガイドのもと、淀江の宿今津田中家のe-bike(電動自転車)での淀江周遊サイクリング。

 あいにくの雨で、予定を変えたりしましたが、有意義なひと時を過ごすことが出来ました。


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淀江の宿今津田中家 瓦版 7号 A4 4P
1-2Pは淀江での始まる「地方における高付加価値なインバウンド観光地づくり」、3P 日替わり店長カフェのカレンダー、4P淀江プロジェクト物語 第6話
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淀江の宿今津田中家 瓦版 7号 A3 二つ折り
1-2Pは淀江での始まる「地方における高付加価値なインバウンド観光地づくり」、3P 日替わり店長カフェのカレンダー、4P淀江プロジェクト物語 第6話
瓦版7号202308A3.pdf
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