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【第8号】参加者から高評価を戴いた観光庁合宿

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参加者から高評価を戴いた観光庁合宿

 2023年7月19日20日に、観光庁「地方における高付加価値なインバウンド観光地づくり」の11モデルの各地域から各3名、観光庁や観光の専門家の方々など約70名が集まる「鳥取・島根合宿」が、島根県東部・鳥取県西部で開催され、淀江の宿 今津田中家の田中洋子も参加、関わらせていただくことが出来ました。

 19日のお昼に「夢みなとタワー」に集結。かまいしDMCの久保竜太さんの講演の後、グループに分かれて、1日目のフィールドワークに出発しました。フィールドワークは翌日の午前中もあり、参加者は各々4つのフィールドワークのうち2つに参加しました。2日目の午後は、また「夢みなとタワー」に集まって、ワークショップ(各地域の発表)が行われ、解散。観光庁や専門家の方など10名はその前後で1泊~4泊、淀江の宿今津田中家や近くのHidden westに泊まっていただき、毎晩夜遅くまでこの地の価値についてのディスカッションが繰り広げられました。

大山で感じる苔・岩・森の始まり水の道プログラム

フィールドワーク、ルート1の「大山山麓源流域のシャワークライミング(鳥取県大山町)」は、淀江の宿今津田中家のオーナー田中洋子が専務理事を務める「一般社団法人Bisui Daisen」が提供するプログラムです。BisuiDaisenのメンバー 杉崎元哉さん(中山トレック)が大山町中山の甲川(きのえがわ)で、ウェットスーツ・ヘルメット・靴などを揃えて提供されているシャワークライミングをアレンジし、大原徹さん(BisuiDaisen代表理事、淀江町今津のゲストハウスHidden westのオーナー)・秋元大さん(BisuiDaisen 顧問、2022年秋から東京との二拠点生活を開始・こちらではHidden westに居住)を中心としたスタッフが対応しました。

まずは大神山神社にご挨拶し、そこからマイクロバスで移動して甲川へ。水に漬かり、身体全体で感じる中で、秋元大さんの科学的なアプローチによる深い洞察の解説が随所に入ることにより、理解がより進み、学び気づきを得られるプログラムです。今回、7月4日に退任された和田浩一前観光庁長官や星明彦調整官など観光庁の方々、また専門家の方や各モデル地域の方など、2日目の午前中も合わせて、19名の方に提供することが出来ました。

【参加された方の感想】満足が89%、やや満足が11%

・大岩から川の深みに飛び降りるなんて、子供に還ったような気持ち。シャワークライミングそのものの楽しさや、大山との一体感はもちろん、苔から水の循環を読み解くインタープリターの「伝える力」を実感できました。

・ただアクティビティを楽しむだけでなく、ガイドの方のお話によって、より深く大山の山や水、自然や歴史の尊さを学ぶことができたため

・初めてシャワークライミングを体験したが、ガイドの方の説明も丁寧でとても満足のいくものだった。

・大神山神社に行ってからシャワークライミングに行くというプログラムの一連の流れがよく考えられていると思いました。また、ガイドさんのインタープリテーションが素晴らしく、単なる水辺のアクティビティにとどまらない、学びの多いプログラムでした。ギアの準備、ガイドさんの安全管理も素晴らしく、安心して楽しむことができました。あと、大山の恵みである水を体中で感じることができ、素直にとても気持ち良かったです。

・心からクライミングを楽しめたこと、ガイドの知識の深さや対応に感銘を受けた

・大山や周辺の自然、歴史等を踏まえたうえで、体験をすることで、単なる体験でなく気づきにつながった

・水源を守る神社へお参りしてから、伏流水で冷たい水龍(川)の中へ頭まで、ダイブする経験が千と千尋の神隠しを想起させ、ガイディングで伝えたいことが腑に落ちた。ネイチャーガイドでないことも新鮮であった。

Bisui Daisen(美水大山[ビスイダイセン])とは

一般社団法人Bisui Daisen

2022年4月15日設立。非営利型の一般社団法人。

代表理事:レジリエンス 大原 徹 氏(HiddenWest)

専務理事:株式会社ウォリス 田中 洋子(淀江の宿 今津田中家)

 

BisuiDaisenのミッション

「美水大山地域(鳥取県米子市淀江町・西伯郡大山町、及びその周辺地域 ) 」をユニーク(唯一無二)な 体験型・交流型のニューツーリズムの場 と位置付け、訪れてみたくなる、定期的に帰りたくなる、暮らしたくなる、魅力的な場を参画者一人ひとりの強みや持ち分を活かした連携 で共創していく



2面

淀江の大正蔵での交流会

  1日目のフィールドワークの後は大正蔵に集合し、19時頃から交流会が開催されました。

会場設営・会場コーディネートは石原奈津子さん(大正蔵のオーナー、インテリアデザイナー、廃業した酒蔵をアップサイクルリノベーション)、食事提供のコーディネートは小林 睦さん(BisuiDaisenの事務局スタッフ、1年前に広島県福山市から移住し、Hidden westに居住)、観光庁・鳥取県・事務局などとの交渉などを含めたトータルコーディネートは田中洋子が行い、交流会に臨みました。

交流会に参加しての感想

アンケート感想 満足90% やや満足10%

・歴史ある酒蔵を改装して活用している素敵な事例ですね。地元の方々の温かいおもてなしや特徴的な郷土の味わいも嬉しい限りでした。参加した他の皆様ともたくさん交流させていただき、充実した時間を過ごすことができたのは、場の力もあると思います。

・雰囲気のある建物で、料理も地元のもので手作り感があった

・大正蔵の雰囲気がとても良かったです。淀江の皆様の運営が素晴らしかったです。

・料理も演出も雰囲気も最高でした。淀江の皆様ありがとうございました。

・地域の地のものの恵みと人々の生活が直結していた。

・たくさんの方とオープンの場で交流することができたため。また雰囲気も良かった。

・会場の雰囲気、美味しいお料理の数々、お酒、お料理を準備してくださった皆様、すべてが素晴らしかったです。鳥取の食を堪能することができました。あえて言うならば、会場の大きさに対して人が多く、身動きがとりづらかったように思います。

・他地域の課題など情報交換ができてよかった。そこに住む地域の方とも会話ができ、食文化に触れることができてよかった。

・地元の食材を使ったもてなしが良かった

・場の力、何より作り手の皆様が生き生きと仕事、生活を楽しんでいることに刺激を受けた。また移住者が多いのも自分の地域と同様で親近感を感じた。もっと長くいたかった(笑) 

・とてもセンスが良く、良い場所だったと感じています。食事も地域の方のご協力もあって、とても素晴らしい時間でした。

・淀江やそこに集う人たちのキラキラしたパワーを感じました。とても特別な空間に思えました。山陰にこのような場所があり、人がいることが心強いです。地域のために当事業を成功させなければならないと気が引き締まった。

・雰囲気も料理も良かったのですが、もっとゆっくり食べられると良かったなと。せっかく作ってもらった料理に手がつけられていない様子は心苦しく感じました。

・地域に民力の高さ、おもてなしのクオリティが高かった

・地域の憩いの場、交流の場でもあり、地域の食材を活用した料理を食べれる場所としても素晴らしいところだと思う。

・地元の方が協力してケータリングを行っていてとても参考になった。一品一品の特色がとても上手に出ていた。

・素晴らしいロケーションと、地域の多様な皆様のおもてなし、そして美味しいお料理。

・食材が素晴らしく料理が絶品だった。幅広い団体の方々と交流できた。

・空間演出、出逢いとネットワーキング、程よい距離感、程よい空間で心地よく、あと2時間くらい続けばいいのに・・・と感じたほどでした。

・とても良い空間だった。歴史的な雰囲気と地域の熱気にエンパワメントされた。

・地元の食べ物、飲み物に触れることができ、多くの人と交流ができた。話が忙しくて、食べ物をほとんど口にできなかったことが残念。

この地の価値を可視化する

 地形からの恩恵を受け、大陸の文化を受け入れ融合して、6000年以上前から同じ場所で人々の営みが続いているこの地は、日本の成り立ちを捉え直し、我々の社会とはどのようなことからできているかを学べる最高のフィールドであり、SDGsを超える仕組みに気づくことのできる世界最先端の地になり得る土地だということで、観光庁や県外の有識者の方々から注目をされています。BisuiDaisenでは、秋元大さんを中心に、文化人類学者の方や地元の学生などとチームを組んでいただいて、既存の資源を使って再提起を行い、大山流域全体でみることができるツーリズムを一から作り上げていきたいと考えています。会員・基金なども募集しておりますので、ご興味のある方はぜひお声がけください。


3面


4面


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淀江の宿今津田中家 瓦版 8号 A4 4P
1-2Pは「参加者から高評価を戴いた観光庁合宿」、3P 日替わり店長カフェのカレンダー、4P淀江プロジェクト物語 第7話
瓦版8号202311A4.pdf
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淀江の宿今津田中家 瓦版 8号 A3 二つ折り
1-2Pは「参加者から高評価を戴いた観光庁合宿」、3P 日替わり店長カフェのカレンダー、4P淀江プロジェクト物語 第7話
瓦版8号202311A3.pdf
PDFファイル 3.9 MB