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第2話 古民家を解体しないと買い手がつかない?

前回 第1話「実家が空き家になった!父母のラブレター」のあらすじ

「淀江プロジェクト」第1話・・・この物語の中心人物 洋子の父が亡くなり、実家が空き家となる。結婚する前の父母のラブレターを発見し、いろんな思い出を振り返る姉弟。これから発生する相続問題、空き家問題はどうするのか、どうなるのか、まだ見当もつかない中で、淀江プロジェクトに繋がる微かな予兆が動き始める。 

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【第2話 古民家を解体しないと買い手がつかない? のあらすじ】

「淀江プロジェクト」第2話・・・洋子の父の四十九日の法要で家族が実家に集まる。子供たちも含めて、いろんな会話が飛び交う中、実家の処分を検討することに。築90年近く経つ古民家はいくらで売れるのか?それとも売るのは難しいのか?田畑はどうにかできるのか?見積もりを投げかけた不動産屋さんの見解はいかに?

この家、どうする?

「孫 集合!」
母景子が存命の時に写した「孫 集合!」(2006年8月)

2017年10月21日(土)、洋子の父 茂の 四十九日の法要が営まれた。

洋子の家族、そして弟 衆 の家族が一堂に会する。

法要が終わった後、残されていた写真などを見ながら、父母と触れ合った思い出話や近況など、子どもたちも含めて様々な会話が飛び交う中、

「空き家になったこの家、そして田畑はどうする?」

という話題になる。

「葬式の時にも言ったけど、僕は横浜に家があるし、もう淀江には住むつもりは無いけど、よこちゃんはどうする?」

と衆が洋子に投げかけ、洋子がそれに答える。

「本当は10年後くらいには淀江に移り住もうと思っていたけど、もうお世話をしようと思っていたお父さんも居ないし、老後はどうしても淀江じゃなくてもいいかな。息子の義邦も『ここだと僕もなかなか来れないし、もう売ってしまったら?』って言ってたし、衆ちゃんの子供たちも住むつもりがないのであれば、この家を処分することも考えようか?」


まずは「名寄せ帳」と「登記簿謄本」を取得して、現状を把握する!

米子市役所・大山町役場に出向き、「名寄帳」を取得。

 

宅地 約700㎡ 評価額 約893万円

建物 約200㎡ 評価額 約  50万円

車庫がある宅地 約57㎡ 評価額 約 52万円

車庫の建物 約17㎡ 評価額 約9万円

家の周りの田畑 約1,150㎡ 評価額 約11万円

9号線向かいの田んぼ 約3,500㎡ 評価額 約 46万円
海沿いの田んぼ(大山町) 452㎡ 評価額 約3万円 

 

固定資産税をいくら払っているかも把握し、田舎は土地の評価額が低いこと、田畑が宅地に比べてかなり評価額が低いことも今さらながら知る。また、法務局へ行って、登記簿謄本を取得して、建物が登記されていないことも確認。


「多分、買い手はつかないと思いますよ!」

土地建物の把握ができたところで、インターネットで調べた不動産屋2社に連絡。

 

1社は、訪問はしてくれたものの、開口一番

「多分、買い手はつかないと思いますよ。」

「若い人は小さくてもきれいな家に住みたいんです。解体が必須です。田畑は宅地にできないと売れそうにありません。」

と言って、何の営業をするでもなく、帰っていった。

 

もう1社は、姉弟の説明を聞いた後、

「見積もりをしますので、少しお待ちください。田畑についてもどのような形にできるか、調べてみますね。」

ということで、二人がそれぞれ、生活の居である大阪・名古屋に戻った後、メールで見積もりが送られてきた。「9号線向かいの田んぼは、宅地にするには県知事の許可が必要で、なかなか一筋縄ではいかない。」ということも伝えられた。

 

建物を残す場合 :690万円

建物を壊した場合:870万円(解体費用見積:286万円)

 

「評価額よりも低くしか売れないんだね。」

「売ってもたったそれだけにしかならないんだね。」

 

都会と違い、思った以上に評価が低いという現実を目の前に叩きつけられた、姉弟の結論。

「片付けも大変だし、これ位でしか売れないのなら、とりあえず、1周忌までは何もせずにおこうか?」


淀江の宿 今津田中家 瓦版 第3号 4面
淀江の宿 今津田中家 瓦版 第3号 4面

次回 第3話「相続手続き完了!日本の農業は大丈夫か?」のあらすじ

「淀江プロジェクト」第3話・・・洋子の父が亡くなってから9か月。洋子と弟の衆は相続手続きを終え、税務署に資料を提出する。母が亡くなったとき、また父の生前、こうしておけば良かったのに・・・と悔やむことも。「青地・白地」や「第1種農地・第2種農地」といった言葉にも詳しくなる。日本の農業はこんなことで大丈夫なのか?姉弟でそんな話もしながら、少しこの地域を巡ってみる。さぁ、これからどうする? 

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