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第7話 曇天野外から…姐さん&しょうきちの素敵な訪問

前話 第6話「常識知らず?片付けの見積もりはいくら?」のあらすじ

「淀江プロジェクト」第6話・・・話は遡り、父の葬儀の後、洋子の息子義邦が古本屋さんを呼び、実家にある書籍がいくらで買い取れるかを確かめたときのこと。洋子にとっては衝撃の買取価格が明らかになる。そして、父の一周忌の後、今度は、母屋の不用品処分をしたらいくらかかるのかの見積もりを依頼し、常識知らず?の洋子にとってはこれまた衝撃の見積額が明らかとなる。大量の書籍・そして荷物・・・をこれからどうする? 母屋をどうする?

第6話  Yodoe Project Story  第8話


【第7話 曇天野外から…姐さん&しょうきちの素敵な訪問 のあらすじ】

「淀江プロジェクト」第7話・・・母屋の片付けの見積書を貰った翌日、「姐さん」こと「サハラクミコ」さんと「しょうきち」こと「野崎将太」さんとその仲間が、鳥取市浜村町で行われた「曇天野外」というイベント参加からの帰りに、足を延ばして洋子の実家を訪問してくれた。大量の荷物が溢れる迷路のような母屋を一通り見学したご一行。時折、はしゃぐ声も聞こえてくる。洋子が片付けの見積もりを見せたときに、しょうきちが発した言葉は・・・。20代30代の若者を巻き込んだプロジェクトが今、動き始める。

面白い若者たちがいますよ!

 話は少し遡り、2019年11月3日、離れのゲストハウス化に向けた建築士さんとの打ち合わせのために会社のスタッフや知人なども同行して淀江に帰った洋子は、夕方に近くの海で動画を撮り、翌日Facebookに投稿をした。

 

日本海に沈む夕日と大山

実家の離れをゲストハウスにしようと動き始めました。

 

 この投稿を見たサハラクミコさんが、「面白い若者たちが鳥取に居ますよ。ゲストハウスをするならこの子たちにやってもらうのはどうですか?」というFacebookメッセージを洋子に送ってくれた。

https://www.facebook.com/pticpartic/

 

 サハラクミコさんと洋子は、大阪の3階建ての古いビル(洋子が経営支援・業務提携していた「株式会社コムプランニング」が2014年に購入)をみんなでリノベーションした「SALTVALLEY」というイベントスペースで、2017年に「『誰コレ』~だれでもコレクション」というイベントを実施したときに知り合った。

 リンクを貼って紹介してくださったのは、空き家を改築しながら全国を旅する集団「パーリー建築」。鳥取市浜村温泉に移住し、11月18日に「曇天野外」という音楽フェスを開催、そのイベントに出店する大阪の「前田文化」の野崎将太さんと一緒に、サハラクミコさんも浜村に来訪するということが分かった。

 洋子もその時期はちょうど淀江に居る予定で、曇天野外のイベントが終わった翌日19日に、「姐さん」こと「サハラクミコ」さんと「しょうきち」こと「野崎将太」さんとその仲間が、見学に来てくれることになった。


片付けから関わらせてください。長く使える家にしていきましょう!

訪ねてくれたメンバーと近くの「メイちゃん農場」も見学
訪ねてくれたメンバーと近くの「メイちゃん農場」も見学
近くのスーパーで購入した蟹の安さにびっくりするメンバー
近くのスーパーで購入した蟹の安さにびっくりするメンバー

 サハラクミコさんが、「しょうきち」こと「野崎将太」さんとその仲間たちも一緒に4人で淀江にやって来てくれたのは2018年11月19日(月)の午後。大量の荷物が溢れる迷路のような母屋を一通り見学。屋根裏にも梯子をかけて上り、祖母が生活していた離れまで、隈なく見てもらう。

「迷路みたい」「まだ奥がある」「ここ何?」

時折、はしゃぐ声も聞こえてくる。

 のちの2020年に建築集団「々(ノマ)」を立ち上げた「しょうきち」は、この当時は、文化住宅を舞台にパフォーマンスを行う「前田文化」のメンバーで、例えば文化住宅を解体するときにお相撲さんを呼んできて、どれだけ壁が壊せるか試したり、クラシックのコンサートと解体を組み合わせてみたり…といったパフォーマンスをしながら、リノベーションなどをやっており、人を巻き込んでいく力が抜群だった。少し前には、「僕は手塚治虫になりたかった。黒田征太郎展」のディレクション・会場設計・施工などを多くの人を巻き込み、ダンボール2,000箱を使って行っていた。

 洋子は前日に貰った約70万円の片付けの見積書を見せて、離れなども合わせると100万円くらいはかかることを説明した。

「我々のコミュニティを作りながら行う建築は、建物との関りが出来るだけ長い方が良いと思っております。片付け時から発信を開始して、中身を一緒に考えていくのはいかがでしょうか。洋子さんたちご家族の思い出の詰まった家を長く使える家にしていきましょう!」

 

 「このユニークなメンバーたちと一緒に、母屋を解体せずに、これからも長く使える家にできる!」

1年前に息子 義邦が「お母さんが淀江に居たらなかなか会いに来れないし、もう淀江は売ってしまったら?」という提案に対して発した「よしくんは世界で活躍してよ。リモートで会話する形でいいよ。私は若い子をここにたくさん呼んで、その子たちと楽しくやっていくから。」という言葉が現実となって若い子といろいろ一緒にできそうで、まだ漠然としていてどうなるかはわからないけれど、楽しい未来が開いていけそうな予感がして、洋子は胸を躍らせた。



次回 第8話「冷たい雨の中、淀江プロジェクトスタート」のあらすじ

「淀江プロジェクト」第8話・・・2018年12月23日、冷たい雨が降りしきる中、大阪・京都・鳥取県の浜村・米子などから集まったメンバー総勢9名が集結、片付けが進んで行く。夜は地元のメンバーや洋子の会社のスタッフも交えて、サハラクミコさんが作ってくれた「肉すい」などの料理を囲んで交流会。20代30代の若者を巻き込んだ淀江プロジェクト第1弾がクリスマスイブ前夜に始動しはじめる。

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