第27話 勇太朗の庭師デビューとエアコン設置

　2018年の年の瀬クリスマスイブの前日に第1弾がスタートした「淀江プロジェクト」。2019年1月に第2弾、3月に第3弾、5月に第4弾、7月に第5弾、9月に第6弾、12月に第7弾、2020年2月に第8弾、2020年3月に第9弾を実施して、緊急事態宣言が出た4月中旬に自宅の荷物を、5月中旬にはオフィスを解体（第10弾）して荷物を撤収し、娘 萌々子と淀江への引っ越した洋子。5月から6月にかけて、虫対策の網戸などを付けてもらう（第11弾）。

　2020年7月に第12弾をスタート。　緊急事態宣言は鳥取県は5月中旬に、大阪での5月下旬に解除されていたため、エアコン工事など急いでやらないといけないことだけを片付けてしまおうと、久しぶりに関西メンバーにも来てもらうことになった。当初は、もう少し大人数で来てもらおうと考えていたが、鳥取県で4人目のコロナが発生したこともあり、必要最低限のメンバーで集まることとなった。

　12日は

■勇太朗(河合勇太朗）さん

が大阪から駆けつけてくれた。

　勇太朗さんは、2019年9月の淀江プロジェクト第6弾（第18話）で、「庭師になる！」と宣言直後、すぐに行動に移し、庭師修業を始めていた。今回は、勇太朗さんが弟子入りし、ビジネスパートナーとして一緒に活動している

■庭のジプシー（橋口陽平）さん　神戸市在住

と二人で来訪。到着するとすぐ、道具を運び出し、まずは、草刈りと生垣の剪定からスタート！二人で手分けをして、手際よく、作業が進んでいく。

　勇太朗さんが約10か月前にここで庭師になることを決め、それを実現して生業としてスタートされていることがとても嬉しく、目を細める洋子。

　 2日目の13日はあいにくの大雨だったが、予備日が無かったため、合羽を着ての作業が続く。 

　13日の夜には、工事メンバーも到着。

　今回の第12弾は、12日から来てくれていた庭の整備メンバー2人の他、

■しょうきち（野崎将太）さん

■翔太郎（宮原翔太郎）さん

■ひぐっちゃん（樋口 侑美）さん

■らいじろう（武藤 頼次郎）さん

の4人がやって来てくれた。

　夜の宿での食事は、洋子の娘 萌々子お手製の地元食材を使ったカレー。

　　■あつこ（ひろせあつこ）さん

も加わって、食後は、勇太朗さんの弾くギターで、大合唱。久しぶりににぎやかな歌声が母屋の中に響いた。

　少し遅れて来たらいじろうさんに裏庭を電気で明るくしてもらい、皆で裏庭に集合。勇太朗さんと庭のジプシーさんがオリーブの木をプレゼントしてくれて、大盛り上がりしながら、一人一人が少しずつ土をかけていく植樹式も行った。勇太朗さんの庭師としての新たな門出をプロジェクトメンバーと楽しみながら祝えたことに感謝する洋子。

　翌14日・15日の2日間で、工事が行われた。カフェスペースに2台、洋室に1台のエアコンを設置してもらい、やっと涼しく過ごせるようになる。各所で追加の電気工事などもやってもらい、真っ暗だった縁側部分、裏口の玄関などにも人感センサーや暗くなると自動点灯といった形で電気がつくようになった。

　また、カフェスペースのキッチンには、ひぐっちゃんが作ってくれた木製のお洒落な換気扇ルーバーが付き、レンジを置く棚もできた。トイレには、元々あった窓枠を再活用して開け閉めできるようにした小さな小窓ができて、カーブのある可愛いミニ棚が付いた。押入れを洗面台にリノベーションしたところに、レトロな水栓が付いたり、きめ細かな残工事が行われ、それぞれの場所の価値が上がった。また、カフェ入り口にしようとしている土間や倉庫やゲストハウスと田んぼの間にあった不用品も処分してもらった。

　引っ越しをしてきて2か月。コロナ禍で制限がある中、今回の様々な工事が無事に終わり、夏も快適に過ごせるようになった。